22試合連続無失点、1試合3本塁打、15失点大炎上...明暗くっきりだったドラフト1位のルーキーたち (4ページ目)
とはいえ、大学時代にはもっとどん底を体験している。肩・ヒジの故障が長引いた影響で「自分の投げ方がわからない」という状況に陥り、当時の林卓史助監督と二人三脚で投球フォームを一からつくり直した。角度のある最速155キロの快速球と、高速で変化するカットボール、スプリット。パワーピッチャーとしての潜在能力は、木澤の大きな魅力だ。
だが、それ以上に自分の置かれた状況を俯瞰して見られるクレバーさと、マウンドで気迫を前面に出す熱さこそ木澤の真骨頂のはず。再び雌伏の時を越え、一回り大きくなった姿をプロの一軍マウンドで見せてほしい。
いきなり大ジャンプを決めた選手も、つまずいた選手も、まだプロ野球人生の一歩目にすぎない。「新人」という冠が取れる来年以降、彼らはどんな進化を見せてくれるのか。これからも期待を込めて見守っていきたい。
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