高木豊が今季パ・リーグの外国人選手たちに辛口評価。唯一評価が高かったチームは? (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

西武【×】

 42年ぶりの最下位に沈んだ西武。助っ人が軒並み不振だったことも大きな要因だった。手薄な先発ローテーションの一角として期待されたマット・ダーモディは11試合に登板し1勝も挙げられず、ザック・ニールもわずか1勝。2年目で昨季以上の活躍が期待されたコーリー・スパンジェンバーグも低調な成績で終わった。

「ニールは"負けない男"と呼ばれていた時もありましたが、1勝ではどうにもなりませんし、西武は投打にわたって助っ人がほとんど戦力になりませんでした。チームが最下位ということを考えれば、助っ人たちに頼る部分は多かったと思いますけど、うまく機能しませんでしたね。

(リード・)ギャレットは球威はあるんですが、ピッチングが単調になりがちなところがあり、やられているケースが目につきました。61試合も登板していますが、投げている数ではなくて、やっぱり内容がよくないといけません。西武は投手のやりくりに苦労していたから投げさせていましたけど、ギャレットは常に不安が先に立っていました。

 西武もそうですが、今季のパ・リーグは全体的に外国人選手の活躍が目立ちませんでしたね。そのぐらい"日照り続き"でした。極端に言えば、ロッテのレアードとマーティンだけ、という印象です。助っ人の活躍は順位に直結しやすいですし、来季の新戦力も含めて各チームの働きには注目したいと思います」

【主な助っ人外国人の成績】
(野)スパンジェンバーグ 61試合 打率.232 7本塁打 27打点 出塁率.340 OPS.760
(投)ギャレット 61試合 4勝3敗 17ホールド 防御率3.77 
(投)ニール 11試合 1勝6敗 防御率5.85 QS率36.4

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