「時には厳しいことも」。ロッテ主将・中村奨吾が期待の若手にかけた言葉 (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Sankei Visual

――今シーズンの前半戦が終わった段階で、マリーンズは37勝34敗12分で勝率.521。首位のオリックス・バファローズ、2位の楽天ゴールデンイーグルスに次いで3位につけています。

「前半戦は、粘り強く戦えたと思います。マリーンズに規定投球回数に達するピッチャーがいないのは、打線にも責任がある。リードを奪って試合を有利に進めていれば、先発投手がもっと長いイニングを投げられたはず。後半戦はさらに厳しい戦いになるので、先に点をとっていきたいですね」

――東京オリンピックによるシーズン中断の間、気をつけていることはありますか?

「シーズン中の長い中断は初めてのことなので、自分でもどうすればよいのかを探っているところです。キャンプと同じようにすればいいのか、疲労を取りながら調整するのがいいのか。

 前半戦の反省がたくさんあるので、課題を潰すように練習していきたい。バッティングフォームが崩れてしまうと元に戻すのは難しいので、そうならないように、修正ポイントをしっかりチェックしていくことが大事だと思います」

――後半戦、気になるチームは?

「特にありませんが、どのチームも故障者が戻ってきたり、調子を上げてきたりすると思うので、そこに負けないようにしたいですね」

――井口監督にとって4年目となるシーズンは、これからが勝負ですね。

「井口さんは、現役選手のときから憧れの存在です。マリーンズで一緒にプレーすることができました。ものすごくお世話になった先輩でもありますが、その方が監督になって、監督と選手という立場でリーグ優勝、日本一を目指して一緒に戦える幸せを感じています。

 一緒にプレーしていたこともあって『監督はこういう考えなのかな』『こうしたいのかな』というのもわかっているつもりです。キャプテンにも指名してもらいましたし、監督の意図をしっかり感じとりながら、若い選手にも伝えていきたい。選手同士で優勝を経験することはできませんでしたが、井口監督を胴上げできるように、選手が一丸となって戦っていきます」

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