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「時には厳しいことも」。ロッテ主将・中村奨吾が期待の若手にかけた言葉 (2ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Sankei Visual

――過去の中村選手の打撃成績と比較すると、50打点(自己最高は2019年の59打点)と48四球(自己最高は2018年の60個)という数字が目立ちます。

「打点が多いのは、前を打つバッターがチャンスを作ってくれているから。四球が多いのは、自分が打つべき球を選択できているから。後ろのバッターも調子がいいので、自分が無理して打つ必要がない。自分がつなげば後ろが返してくれると考えて打席に立っています」

――主に2番(前半戦終盤は4番)を打ったマーティン選手は、前半戦で21本塁打、58打点(いずれもリーグ2位)を挙げています。マリーンズのチーム打率はリーグ2位の.250。チーム打率のよさ、3番という打順が中村選手の好成績につながっているのでしょうか?

「そうですね。ゲームの流れやめぐり合わせが大きいのかなと思います。1番の荻野貴司さんは出塁率が高くて、マーティンは長打が多い。こういう打順を組む意味は何か? 3番打者としてどういう打撃をすれば相手が嫌がるのかを考えながら、自分の役割をしっかり果たせるように心がけています」

――マーティン選手がホームランを打ったあとの打席で力んでしまうことはありませんか?

「ホームランが出てランナーが一気にいなくなると、打席への入り方は多少難しくなります。でも、点が入れば気持ちが楽になるし、チャンスを作るために出塁しようと切り替えるようにしています。マーティンが打ち取られた時には、自分で返せるようにと。局面によって、ランナーを返すこと、チャンスを広げること、出塁することが求められています」

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