【プロ野球】阪神がリーグトップの「死球」について掛布雅之が見解 ピッチャーとバッター、双方に必要なこととは?
掛布雅之インタビュー 後編
(前編:掛布雅之が語る「三冠王・佐藤輝明」誕生の可能性 森下翔太が好調な理由、立石正広の「気になる」点も指摘>>)
4月には近本光司、7月には前川右京が死球による骨折で離脱するなど、死球数がリーグ最多の47個(8月2日時点。以下同)となっている阪神。長らく阪神の4番を務めた掛布雅之氏に、自らの経験もふまえて死球に関して語ってもらった。
7月17日の広島戦で死球を受けた前川右京 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【野球の変化と死球の関連性】
――7月17日の広島戦で死球を受けた前川右京選手は、右肩甲骨骨折で長期離脱。ここまで阪神の野手たちは、リーグ最多47個の死球を受けていますが、どう見ていますか?
掛布雅之(以下:掛布) 野球には「危険球」というルールがありますよね。だから、ピッチャーがぶつけにいくということは考えづらいわけです。(4月26日の広島戦での)近本光司に対しての死球も当てにはいっていませんでした。
普通に原因を考えれば、ピッチャーの投げミスや技術不足。それと、バッターの動きも関連してきます。例えば、森下翔太は死球がかなり多い(12個)ですが、彼は踏み込んでいかないと打てませんから、死球を受けるリスクも高くなるわけです。
僕の現役時代では、チームメイトの竹之内雅史さんはすごく死球が多かったのですが、「俺はボールを当てられないと打てない」と言っていましたね。竹之内さんも、森下と同じで踏み込んでいくタイプだったんです。ボールを避けづらい踏み込み方をしていると自覚していたので、当てられても怒りませんでした。
――投げるほうにも打つほうにも、要因があるわけですね。
掛布 今の選手は、肘を守るためにエルボーガードを着けるじゃないですか。あのプロテクターがあることによって、インコースのボールに肘を当てにいくバッターもいます。つまり、死球が増えたと言うけれども、避けられるボールに対して当たりにいっているバッターも多いということです。
それと、阪神のバッターだけではなく、インコースに対する反応が一歩遅くなっている選手が多くなっているような気がするんです。やっぱりプロテクターで守られている安心感があるんでしょうし、「(危険球というルールがあって)頭にはこないだろう」という意識もあるんでしょう。
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著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。





















