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【プロ野球】阪神がリーグトップの「死球」について掛布雅之が見解 ピッチャーとバッター、双方に必要なこととは? (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

【ピッチャーの球速アップの弊害】

――危険球で退場するルールが適用されるようになったのは1982年からです。ルールがあるとないではまったく違いそうですね。

掛布 僕らの時代は、頭にボールが来ていましたからね。味方の選手が相手ピッチャーから死球を受けた際、相手の主力打者などに故意にぶつけてやり返す"報復合戦"みたいなものもあったわけですし。

 あと、今は150キロ、160キロ近いボールを投げるピッチャーが増えてきていますよね。少しでも速いボールを投げようと追求する姿勢や取り組みはいいと思うのですが、速いボールを投げることでコントロールが乱れやすいピッチャーが多くなってきているのかもしれません。

 昔はどちらかといえば、「インコースとアウトコースの投げ分けをしっかりしないとダメだ」という感じだったじゃないですか。とにかくピッチャーはコントロールが肝心という時代。当然、今でもコントロールは大事ですが、速いボールをストライクゾーンにアバウトに投げ込むピッチャーが増えているような気がします。

――先ほど名前が出た森下選手にしても、近本選手にしても、阪神のバッターは踏み込んでいくバッターが多いような気がします。

掛布 前川にしてもそうですし、それもあると思います。ただ、やっぱりピッチャーのコントロールは大きいですよ。ボールをコントロールする技術が高かった分、狙ったところに当てることもできたんじゃないですか(笑)。

 今の投手は、真ん中付近に思いきり投げ込んでいく感じなので、キャッチャーが大きく動くことがないですよね。阪神の先発ピッチャーでいえば、際どいコースにビシっと投げられるのは髙橋遥人と村上頌樹くらいじゃないですか。彼らは150キロ超えの真っすぐを、インローやアウトローにコントロールできますからね。

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