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広岡達朗、野村克也両監督がヤクルトで重宝。八重樫幸雄が見た角富士夫の特長とは? (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――以前、笘篠さんから伺いましたが、野村監督と笘篠さんとの間には「野球観の相違」というのか、確かに確執があったようですね。

八重樫 当時、僕が二軍監督だったんで間近で見ていたんだけど、角は常に「笘篠を何とかしよう」という思いで頑張っていましたよ。でも、結局は広島に移籍することになってしまったんですけどね。あれは残念でした。

――角さんも八重樫さん同様、広岡監督時代、野村監督時代に優勝を経験しました。年齢もキャリアも5年の差はありますが、やっぱり角さんに対しては「同時代の仲間」という感じなんですか?

八重樫 確かに5歳の差はあるけど、角との仲間意識は強いですね。1978(昭和53)年の広岡さん時代、1992(平成4)年、93年の野村監督時代、ともにリーグ優勝と日本一を経験していますから。僕らの中には「広岡さん時代も、野村さん時代も優勝経験があるんだ」という自負があります。現役時代はいつも外国人とのポジション争いを強いられていたけど、それでも、プロで20年間も貴重な戦力として活躍できたというのは立派だったと思いますね。

(第76回につづく)

ヤクルトの美しきチアリーダーたち

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