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川崎憲次郎が今季バケたパの投手4人を診断。19歳左腕の技術に「普通は体がおかしくなる」 (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

「首脳陣がリリーフにひとつ枠を空けて責任を持たせたことで、安樂もその気になりました。どの選手にも言えるけど、何かひとつ責任を持たせるのはすごく大きいことです。安樂はいろんな意味で変化を受け入れて、自分の居場所を本当に見つけた。それが今、心地いいんだと思います」

 安樂のように高校時代から大きな注目を浴び、高卒2年目の今季デビューを飾ったのが佐々木朗希(ロッテ)だ。5試合で1勝2敗、防御率3.76だが、コンスタントに150キロ超を計測するなど「令和の怪物」の片鱗を見せている。

「まだ本領を発揮していないんじゃないですか。素質的には、あれ以上はいないピッチャーですから」

 川崎氏は190センチ、85キロの大型右腕に期待を込め、一層のスケールアップを求めている。

◆斎藤隆が佐々木朗希と奥川恭伸を分析。「左足の使い方が天才」「なんだ、その能力は!」>>

「最低でも、今より10キロくらい体を大きくする必要があると思います。あとは精神面。深い谷に落ちたり、つまずいた時に立ち上がったりして、一歩踏み出すことができれば相当成長します。いろいろ経験していくうちに失敗も増えていくはずなので、そこから立ち上がって前に踏み出す回数が増えれば増えるほど、すごいピッチャーになっていくと思います」

 いずれも大きな期待を受けてプロ入りした投手たちは、今後、どのように変化していくのか。熾烈な優勝争いとともに、後半戦では個々の活躍、成長も楽しみに見ていきたい。

2004年10月3日、引退試合で涙する川崎憲次郎

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