2021.06.29

清宮幸太郎の重大な欠点を元日本ハム二軍監督が指摘「フォームに課題がある」

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Koike Yoshihiro

 53試合終了時点で打率.207、7本塁打──。
※成績は6月27日現在(以下同)

 高卒4年目の今季、日本ハムの清宮幸太郎が記録している打撃成績だ。しかもこれは、一度も声がかかっていない一軍ではなく、二軍でのものである。

「1年目から見ていても、バッティングにそれほど変化は感じないですね」

 古巣・日本ハムの二軍監督を2017年まで務め、現在は解説者として活動する田中幸雄氏は声を落とした。テレビ中継の解説で日本ハムの二軍も担当する同氏は、清宮の現状をこう見ている。

「ボールをしっかり捉える確率が足りません。フォームに課題があり、自分が打つべきボールのチョイスもうまくいっていない。体のキレ、バットスイングのスピードも物足りないですね」

今シーズン、いまだ一軍出場のない日本ハム・清宮幸太郎今シーズン、いまだ一軍出場のない日本ハム・清宮幸太郎  2017年ドラフトで清宮は高校生史上最多タイの7球団から1位指名され、くじを引き当てた日本ハムでは1年目から53試合に出場。2年目以降は81、96試合に起用されたが、いずれも打率2割前後に終わった。そして迎えた今季、開幕3日前の3月23日に登録抹消されるとファーム生活が続いている。

 高校時代は同世代を象徴する存在だったが、プロでもがき苦しむ清宮を尻目に、ライバルたちは先に進んでいる。村上宗隆(ヤクルト)はセ・リーグの本塁打王争いをリードし、東京五輪の日本代表にも選出された。安田尚憲(ロッテ)はチームで両外国人に次ぐ打点を重ねている。

 三者の違いについて、田中氏はこう指摘した。

「村上と安田は二軍の試合に出ている頃から、たとえ打てなくてもしっかり強く振ることを継続していました。一方、清宮はスイングに速さや迫力がありません。一軍ではスピードもキレもあるピッチャーと対戦するわけだから、スイングにキレがないと対応できない。まずは全力で振って打ち返すというバッティングをつくり上げていくべきだと思います」

 清宮の抱える課題は、打球方向からもうかがえると田中氏は言う。

「体重移動を見ていると、引っ張り傾向に見えます。全部ライト方向に引っ張って打とうとしているように感じますね。インコースはポイントさえわかれば軽く振っても飛んでいくと思うので、思い切り振って左中間に強い打球を打ち返すことに取り組んでいくべきだと思います」