「この選手が本当に育成の選手か」打撃投手・久本祐一が語る中日の野手陣 (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

── 一方で、2018年のドラ1である根尾昂選手については?

「まだ金属バットの打ち方が抜けていないのかなと思います。軸で体を回転させるのではなく、遠くに飛ばそうとして体を前後に振ってしまうイメージ。空振りした時のバランスの崩れ方が、"プロの空振り"ではないように見えます。もともと持っている走攻守の能力の高さは誰もが認めるところ。軸のあるスイングで、力まず飛距離を出せるようになったら先が見えると思います」

──石川選手と同期入団の、ドラフト5位の岡林勇希選手にも大きな期待がかけられているように感じます。

「彼には、昨年の新人合同自主トレ初日に投げる機会がありました。雰囲気がある打者でしたね。担当のスカウトの方に『いいバッターですね』と話したら、『二刀流もできるほどの野球センスがある。投げても150キロ投げる肩がある』と魅力を語ってくれました。

 その岡林を含め、今シーズンはドラゴンズの外野手争いもさらに激しくなると思います。ベテランの平田(良介)も危機感があると言っていましたし、いい競争ができたらさらにチーム力は上がっていくでしょう」

(後編につづく)

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