広島で特に成長した選手。Aクラス請負人「いい打者。スタメン争いができる」
打撃投手・久本祐一の目 後編 前編:中日の野手陣評>>
昨シーズンをセ・リーグ5位で終え、広島は2年連続でAクラス入りを逃した。今シーズンこそ覇権を取り戻そうと始動したチームに、打撃投手として"Aクラス請負人"久本祐一が戻ってきた。
久本が広島でプレーしたのは2013年シーズンからの4年間だが、持ち前の明るい性格で慕う選手も多かった。そんな"兄貴分"の久本が、近年の広島の状況、今シーズンにかける思いを語った。
坂倉将吾(中央)のホームランを祝福する鈴木誠也(右)ら広島ナイン――今シーズン、打撃投手として5年ぶりに広島に復帰することになりますが、どういった意気込みでいますか?
「特別な意識をせず、自然体でいければ。2016年に中日の打撃投手としてチームに復帰した時は、僕が現役時代にプレーしていた(2012シーズンまで)時とは半分くらいメンバーが変わっていたので、少し緊張した部分もありました。今の広島は5年前に比べても、首脳陣の方々や選手たちの顔ぶれもあまり変わっていない。ヤクルトから河田(雄祐)さんがヘッドコーチとして戻ってきますし、自然に溶け込んでいけるんじゃないかと思います」
――久本さんは昨シーズンまで中日の打撃投手を務めていましたが、相手チームとしての広島の状況をどう見ていましたか?
「投手陣が苦しんでいた印象がありますね。特にクローザーに関しては、3連覇を果たした際に守護神を務めていた中﨑 (翔太)が、2019年シーズンから調子を落とした影響が大きいと思います。
広島もその課題をわかっていて、新外国人投手を2人補強し、オープン戦では機能しているように見えましたが......うまくきっかけを掴むことができなかったように思います。結果として、(ヘロニモ・)フランスアで固定されるまでに時間がかかってしまいましたね」
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