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「西武ニールは使えない...」。
屈辱の二軍降格からなぜ11連勝できたか (5ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Koike Yoshihiro

 三振はわずか1つだけだったが、対戦した19人のうち外野に飛ばされたのはわずか4人。ニールは現役時代の許と同様に三振を稼ぐタイプではない。

 メジャーよりもコンタクトヒッターの多い日本では、打ち損じを増やし、内野ゴロに仕留めることが目標になる。そのためには、シンカー、チェンジアップのほかにカットボールをいかに有効に使えるかが重要になる。

 二軍降格という屈辱を味わいながらも、その経験を生かし這い上がってきたニール。日本仕様のピッチングをマスターし、11連勝を含むチーム最多の12勝を挙げた。

 2020年の開幕投手にも指名され、今シーズンは名実ともにエースとしての活躍が期待される。リーグ3連覇のカギはニールの右腕にかかっていると言ってもいいだろう。

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