「西武ニールは使えない...」。
屈辱の二軍降格からなぜ11連勝できたか (2ページ目)
もっといい数字を目標にしても不思議ではなさそうだが、じつは昨年、開幕してからニールは4試合に登板して1勝1敗、防御率5.95と調子が上がらず、二軍降格を命じられた苦い経験がある。
「ニールは使えない......」
そうレッテルを貼られかけたが、そこから驚異的な活躍を見せた。はたして、二軍で何が起きていたのか。ニールは次のように言う。
「僕にとって(二軍での)あの2カ月間は不可欠でした。キャンプインしてから、一軍登板の最初の4試合はすべて追いかけている感じでした。足のケガもありましたが、日本で通用するのは何が必要なのかを考える暇がありませんでした。
たとえば、アメリカでは先発ピッチャーは中4日で投げるのが普通ですが、日本は中6日です。その違いはかなり大きかったです。最初は登板間隔が長すぎて難しかったです。投球練習はいつすればいいのか、どれくらいの球数を投げればいいのか......いろいろ迷いました」
まず自分に合うルーティンを見つけ、定着するまでの時間が必要だった。当初は戸惑った中6日での登板だったが、ニールは自分なりの調整法を見つけたという。
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