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「西武ニールは使えない...」。
屈辱の二軍降格からなぜ11連勝できたか (3ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Koike Yoshihiro

「中4日の場合は、1回しかブルペンに入りません。それに、まだ体が完全に回復していないこともあるので軽くしか投げられません。でも中6日の場合は、2回ブルペンに入ります。私はフィーリングを大事にしていて、とくに指先の感覚を重要視しています。登板間隔が空くと、感覚を失う恐れがあるのですが、2回もブルペンに入るのでその心配はありません。

 もうひとつ、中6日によって改善したルーティンがウエイトトレーニングです。シーズンを通して体力を維持するためにウエイトトレーニングは大事ですが、中4日の場合は体が完全に回復していないので気をつけなければいけません。それが中6日だともっと積極的にできますし、体力維持にもつながるので、リフレッシュした状態で次の登板に臨めます。もう中6日のルーティンが確立されているので、いまから中4日に戻すのは大変です」

 変えたのはルーティンだけではない。新たな球種も加えた。ダルビッシュ有(カブス)から日本で通用するためのアドバイスをもらったという噂があったのだが、真相をニールに尋ねると「まさか」と苦笑いして否定した。

「あんな超一流のピッチャーから、私が何を学ぶというんですか。レベルが違いすぎて、話になりません(笑)」

 たしかに、お互いオフはテキサス州ダラスで過ごすことがあり、同じトレーニングジムに通っていたため面識はある。だが、ニールがアドバイスをもらったのはNBP通算 93勝38敗のダルビッシュではなく、49勝49敗の許銘傑(シュウ・ミンチェ)だった。

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