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「10分ブルペン」はナゼ。DeNA
大家友和コーチが語る練習方針の意図 (4ページ目)

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • photo by Koike Yoshihiro

 単なる言葉のやり取りと、野球の話は別物。その姿勢で選手と向き合う大家にすれば、なぜ10分プラスするのか、なぜもっと投げたいのか、理由を聞きたくなるところだろう。

「そうですねえ、聞きたいですね。何を目標としているのか。あるいは、目標の設定だったり、目標を達成するための行動をどう考えているのか。これは非常に大事なところですからね。

 そのうえで、前のゲームだったり、前のピッチングだったり、それらを振り返る内容が入った理由であれば、こちらが納得して認められると思うんです。でも、そうした理由もなく『ただ数だけ投げたい』と希望するのはあまりにも危険すぎるので認められません」

 危険──すなわちコンディションへの悪影響だが、「危険すぎる」と言うのには理由がある。昨年、ある選手が「ブルペンでは10分もしくは球数20球ぐらい」と決めて、1年間投げきった。だが、それでもずっと順調に過ごしたわけではなかった。

「シーズン途中でコンディションの浮き沈みがあったんです。それだけ投球練習を管理していても浮き沈みがあったということは事実なので、もしもこれがたくさん投げていたらと思うと......。パンクしてしまうんだろうな、と想像できますよね」

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