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「10分ブルペン」はナゼ。DeNA
大家友和コーチが語る練習方針の意図 (2ページ目)

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • photo by Koike Yoshihiro

「マイナーで最初の頃、『投げたいな』と思っても、止められていました。そもそも、ブルペンで投げることに対する考え方が違ったんです。当時、日本においては、ブルペンで高い評価を受けなければゲームで投げるチャンスも生まれない、という流れがありました。

 それがアメリカでは、ブルペンでいいボールを投げていたら『いい』とは言われるんですけども、必ずしもそれはいちばんの評価にはなり得ない。あくまでもゲームで対打者に投げたことによって評価できる部分というものが、おそらく監督やコーチのなかにあるんです」

 自ら首脳陣に評価基準を尋ねたのではなく、「ゲームでの投球を評価する」と言われたわけでもない。言葉には出さなくても、そういうものなのだと随所で示された。また、マイナーでは長時間バス移動後に即ゲームで登板、となるケースも多い。試合前の時間が少ないなか、ベストを尽くすために工夫を重ねたことも、ブルペンの時間制限につながっている。

「制限がないと好きなだけ投げてしまって、残るのは疲労感と間違った達成感です。だから、ファームの選手たちには、10分しかないなかでどう時間を使うかを考えてほしい。考えないで、数だけやっていたらいいという問題ではないと知ってほしいんです」

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