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松坂大輔、古巣への想い。ホークス、
ドラゴンズでは言わなかったこと (4ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Kyodo News

「自分が満足だと思えるボールを投げていれば普通に抑えられると思います。そりゃ、昔のボールとは見た目や質は変わっているかもしれませんけど、手応えがあるボールに関しては今も変わらず、それがあるときは抑えられる。自分の求めるレベルは何も変わってないと思っています」

 思えば5年前、日本球界への復帰を決意した松坂は、ホークス、ベイスターズ、ジャイアンツからオファーをもらって、ホークスへ入団した。2018年、ドラゴンズのユニフォームを着た時も、古巣のライオンズからオファーが届くことはなかった。松坂がそう言っているのを聞いたことはないが、おそらく寂しかったのではないかと想像していた。

 野球人生、古巣に戻って最後の一勝負に挑むのは野球人の多くが思い描く最期のイメージだからだ。

 レジー・ジャクソンは古巣のアスレチックスでプレーして引退、ケン・グリフィー・ジュニアはマリナーズで、サミー・ソーサもデビューしたレンジャーズに戻って引退した。神戸を本拠地とした古巣のオリックス・ブルーウェーブを失ったイチローはマリナーズに戻って引退、黒田博樹や新井貴浩はカープで、佐々木主浩はベイスターズで、かつての西本聖、去年の上原浩治も最後はジャイアンツで戦って引退した。そして工藤公康、松井稼頭央はライオンズに戻って引退している。

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