嫌だった「PL史上初の補欠主将」。
平石洋介を仲間の言葉が変えた (4ページ目)
「清水さんに関して言えば、本当に怖かったですからね。でも、野球を誰よりも勉強している方だったし、僕らの想いを受け止めてくれる器の大きさもありましたから、僕も遠慮せずいけた部分はありました。勇気をもってぶつかっていけたと思います」
高校で初めての挫折を味わった男は、主将となりチームを優先的に考え、アピールを続けた。
「俺たちがより高いレベルに到達するために。周りから認められるように」
PL学園史上初の控えの主将が率い、コーチに「5本の指に入るくらい弱い」と評された彼らは、最上級生となった1998年、球史に残る名勝負を演じることになる。
つづく
(=敬称略)
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