2019.05.28

ヤクルトのタフな偉丈夫は19歳。
村上宗隆の「成長力」が驚異的だ

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 開幕して2カ月が経ったが、ヤクルトの高卒2年目・村上宗隆の”成長力”には驚かされるばかりだ。なにより、チーム早出練習でほかの選手たちと一緒にバットを振り込み、そこから個別での守備練習。さらに、ここまで全試合に出場し、ゲームが終わればベンチ裏で素振り、その”頑丈な肉体”と”強靭な精神力”を見せつけられると、思わず「すごい!」と言わざるを得ない。

ここまで開幕から全試合に出場しているヤクルト・村上宗隆 あらためて村上に感想を伝えると、「僕は全然すごいと思ってないです」と淡々と答えた。

「プロに入れば年齢は関係ないですし、やっている以上はレギュラーとして試合に出続けたいですし、弱音というか、練習が厳しいから(試合で)集中できないとかはまったくないです」

 今年2月の沖縄・浦添キャンプの終盤、村上は「まずは開幕一軍、次にレギュラーを目標としています」と話していた。その時、今の自分の姿をどの程度、思い描いていたのだろうか。

「僕はいつもで『できる』と信じてやっているので。最初からダメだという気持ちはまったくないですし、そのなかで今の姿を思い描いていたというよりは、とにかく今の僕は1日1日が大事ですので……。1試合1試合、目の前の1打席をしっかり集中してやっていこうと。そういう意味で、先を見ることなく、しっかりやってこられていると思います」

 たくさん練習量をこなし、一軍の試合に出るなかで、新たに自分に求めるものもできてきたのではないだろうか。

「技術的なところでは、『ずっと高みを目指して……』じゃないですけど、そこに向けての目標はあるのですが、今は試合を経験することで、気持ち的な部分で求めていることはあります。チャンスで打てなかった、ヒットが打てなかった……そういう悔しさ、気持ちの部分というか、次はこういう気持ちで挑んでいこうというように、そういうことを試合で求めていることはあります」