橋上秀樹のコーチングの原点は、
野村の教えと「4年間の接客業経験」 (4ページ目)
右腕として野村を支えた楽天でも、打者から絶大の信頼を得た巨人でも、橋上は"接客業仕込み"の個別ミーティングで成果を挙げた。成果は戦略コーチを務めた2013年WBC日本代表チームに通じ、そして現在の西武の攻撃力につながっている。野球界では決して得られない経験が、各チームで選手の意識を変えることに役立ってきた。
「その選手に眠っている能力があれば、目覚めさせてあげる。それが私のいちばんの仕事かな、と思います。もともと持っている能力は高いわけですから、プロ野球に入ってきた以上は......。ただ、そのなかで一流になっていく選手と、そうでなくなる選手と、その境はなにかというと、運とかケガもありますけども、やっぱり意識の問題。自分自身を、己のことをどれだけ理解できるかだと思っています」
つづく
(=敬称略)
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