山﨑武司ほか「精鋭評論家」7人がセ・リーグ予想。4強2弱は本当か (2ページ目)

  • 田口元義、スポルティーバ●文 text by Taguchi Genki、Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎齊藤明雄氏

1位:DeNA
2位:広島
3位:阪神
4位:巨人
5位:ヤクルト
6位:中日

 ウィーランド、今永昇太、濱口遥大の3人が開幕に間に合わないということですが、彼らが戻ってくれば、先発投手陣の層の厚さはセ・リーグでナンバーワンだと思います。リリーフ陣も井納翔一が加わり、厚みを増した。あとは打線が機動力をからめて得点できるか。そういった意味で、大和の加入は大きいと思います。彼がベイスターズ打線に機動力をもたらしてくれれば、20年ぶりの優勝もあると思います。

 広島は3連覇してもおかしくない戦力がありますが、投手力がDeNAに比べるとやや劣る。それに、広島はDeNAには相性が悪い。おそらく、この2チームは終盤まで優勝を争うと思いますが、直接対決での差が大きく影響するかもしれないということで、この順位にしました。

 3位争いも難しいねぇ(笑)。阪神を3位にしましたが、新外国人のロサリオがさっぱりだと4位も十分にありえます。巨人にも同じことが言えますが、ゲレーロが活躍するかしないかで大きく順位が変わってくる。若手の成長度の差で阪神を3位にしましたが、オープン戦で好調だった岡本和真がシーズンでも爆発すれば、巨人も優勝争いに絡んでくるかもしれません。

 ヤクルトはコーチ陣を一新し、キャンプでも猛練習していたので期待したいのですが、投手陣の顔ぶれが読めません。先発ローテーション、勝ちパターンのリリーフが確立できれば面白いと思いますが、劇的に変わるのは厳しいかな......。

 中日は外国人頼みのところがあって、予想しにくいですよね。今年は思い切って、若手を育てる1年にしてもいいと思います。ピッチャーは小笠原慎之介や柳裕也といったドラフト上位選手が戦力になっていますから、あとは野手ですよね。チームの顔になるような選手を育てることが急務だと思います。

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