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侍ジャパンで打率6割。西川龍馬に
カープ首脳陣が浴びせる期待と注文 (3ページ目)

  • 山岡則夫●文 text by Yamaoka Norio
  • photo by AFP/AFLO

 玉木朋孝内野守備走塁コーチは"野球観"という言葉を使い、西川のさらなる成長を期待する。

「"野球観"を大事にしてほしい。そのために一番大事なことは経験。まだプロ2年目の選手なので、もっと経験を重ね、長くレギュラーとして結果を残せるように。特に、守備や走塁では"野球観"が大事になってくる。たとえば、練習でボールを受けるより、実戦で捕球する方が得るものは大きい。実際の試合では状況は刻々と変化します。それらに瞬時に対応するのも、経験を重ねることでできるようになる。ウチでいう安部(友裕)なんかは、ひとつひとつ経験を重ねて今がありますから......」

 今シーズン、安部はプロ10年目でようやくサードのポジションをつかみ、首位打者争いまで繰り広げた。身近に手本となる選手がいることは心強いが、レギュラー定着のためにはそういった選手たちとの競争に勝たなければならない。

東出輝裕打撃コーチもその可能性を認めつつ、こう注文をつける。

「打撃でいうと、打席数をどんどん増やしていってほしい。そうすることで実際に自分が苦手としているタイプもわかってくるし、対処できるようにもなる。また、走塁面では盗塁に対してもっと積極的になってほしい。足も速いし、30個ぐらいできるポテンシャルはあります。いずれにしても、国際大会をはじめいろいろな試合を経験することで得ることは本当に大きい。ひとつひとつを大事にしてほしい」

 チームでもトップクラスの俊足を誇りながら、今季の盗塁数は4個。

「盗塁は躊躇してしまう部分がありました。スタメンならともかく、大事な場面で代走での起用も多かったので......。サインが出れば走りますが、チャンスを潰してしまったら......と思うと、なかなかスタートが切れませんでした」

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