侍ジャパンで打率6割。西川龍馬に
カープ首脳陣が浴びせる期待と注文 (4ページ目)
"トライアル・アンド・エラー"というと簡単に聞こえるかもしれないが、どんな名選手でも通ってきた道である。チームの中心選手となるために、今、まさに西川はその途中にいるのだ。
侍ジャパンの一員として戦った西川は、アジアプロ野球チャンピオンシップで.636の高打率を残し、チームの優勝に大きく貢献。ベストナインにも選出され、カープファンのみならず、日本中にその名をアピールした。
「僕がやることは、自分ができることだけ。それしかできないですから。少しずつやっていって、最低限のことを積み重ねる。それが僕のプレースタイルなんです。それが結果につながればいい」
常日頃、西川はそう語る。自分自身と常に向き合い、何があっても逃げ出さず野球に打ち込んできた。その姿は"愚直"とでも言うべきか。今回、侍ジャパンで注目を浴びても、その姿勢だけはぶれることはないだろう。
圧倒的な強さでリーグ連覇を達成した広島だが、日本一という頂(いただき)はとてつもなく高い。悲願達成のためには、西川の存在は必要不可欠だ。そう、かつて同じ名前を持つ土佐の男がこの国を大きく動かしたように。
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