大学野球選手権でスカウトたちが
目を光らせる「7人のドラフト候補」 (3ページ目)
東北福祉大の楠本は4番打者として仙台六大学野球リーグトップの打率.415、リーグ2位の8打点を挙げて2季ぶりの優勝に導いた。長打力と確実性を兼ね備えた打撃が武器で「うまさがあって、ヘッドスピードがある」(ロッテ・井辺康二スカウト)とプロの評価も高い。
今春からは、内野手から中堅手に転向。楠本自身は「まだまだ。日々勉強です」と話すが、元西武で外野手として活躍した大塚光二監督は「センスがあるので(外野守備への順応も)時間はかかりませんでした」と不安はない様子だ。
北東北大学野球リーグ戦7連覇を果たし5年連続出場となる富士大の正捕手・小林は、身長173センチと小柄ながら力強い打撃が持ち味で、侍ジャパン大学代表では内野手としての起用の可能性もあるほどだ。
仙台育英高では甲子園に3度出場し、富士大では1年秋から正捕手。プロ入りした多和田真三郎(西武)や小野泰己(阪神)の両右腕らと多くの経験を積んだ。今季は主将に就任し、経験の浅い投手陣を引っ張るなどリーダーシップにも優れた選手で、チームを創部史上初の日本一に導きたい。
もちろん、ここで紹介した選手以外にも多くの注目選手が集う大学野球選手権。大舞台でどんな活躍を見せてくれるのか、彼らの躍動する姿を楽しみにしたい。
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