ベイスターズの選手たちに「初のCSを迎える心境」を聞いてみた (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

── プロ入り9年目で初めてのCS進出となりました。

「これまでCSはテレビで見ていましたが、やっぱり勢いが大事だと思います。僕らはシーズン最後の巨人との2試合に連勝できた(通算14勝10敗1分)。巨人には『ベイスターズはちょっと難しいな』という意識を植え付けられたでしょうし、チームにとってはいい風が吹いていると思います。ただ、CSまで時間が空くので、その勢いがどうなるのか。経験がないのでわからないところです。自分自身は、これだけ投げてきたので、指のかかり具合とか、ボールの良し悪しはわかります。それほど心配はしていません」

 そしてこの田中とともに、ベイスターズの試合中盤を支えてきたのが須田幸太で、62試合に登板して5勝3敗、防御率2.68。8月、9月の2カ月間は21試合に登板してわずか3失点と抜群の安定感を発揮した。しかし、9月24日の巨人戦で左足太ももを負傷。CS出場は厳しい状況となってしまったが、CS進出を決めたあとに聞いた須田の言葉もここで伝えておきたい。

── チーム初のCS進出に、今はどんな心境ですか。

「チームに6年間在籍して、ずっと5位か6位でしたからね。やっとAクラスに入れたし、最低でもそこを目標にやってきたので、やっとCSに出られるのだなと」

── CSに対してどんなイメージがありますか。

「テレビで見る限り、日本シリーズはものすごく特別な試合だなと思いましたが、CSはレギュラーシーズンとそこまで変わらない印象ですね。とはいえ、一発勝負の高校野球みたいなもので、1点の重みがペナントレースより何倍も違います」

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