ベイスターズの選手たちに「初のCSを迎える心境」を聞いてみた

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた、横浜DeNAベイスターズ。圧倒的な存在感を示した筒香嘉智を筆頭に、レギュラーシーズンはそれぞれが適材適所で素晴らしい活躍を見せた。ベイスターズの選手たちは「未知なる戦い」にどう挑むのだろうか。

CS進出を決めて筒香嘉智(写真右)とハイタッチをかわすラミレス監督CS進出を決めて筒香嘉智(写真右)とハイタッチをかわすラミレス監督 桑原将志は「1番・センター」として、打率.284、11本塁打、19盗塁を記録。ラミレス監督が掲げた「ファーストストライクから打っていく」という野球を実践し、6月20日の試合からそのポジションを譲ることなく、チームの勝利に貢献した。

「1番に定着できつつあるので、この位置を手放さないようにしたいですね。これで満足せずにもっと上を目指して、まだまだという気持ちで常にやっています」

── 初めてのCSで、ファーストステージは巨人との対戦になります。

「チームとして優勝を目指していたので、CSに進出できたことへの喜びや実感はないですね。CSはミスをした方が負けるという印象があります。でも、ミスを恐れても仕方ないですし、いかに自分らしくプレーできるかだと思います。CSだからといってじっくり見ていこうとか考えずに、いつも通り積極的にいきます。巨人は『ここぞ』というときに勝てるチームというか、選手層が厚いですよね。でも、相手のことを考える前に、自分たちの野球をしないと勝機はないと思います」

 プロ2年目の倉本寿彦はチーム最多となる141試合に出場。打順はおもに6〜7番を任され、長く3割台をキープするなど、相手にとって厄介な存在となった。

「チームが勝っているので、少しは貢献できているのかなと思うんですけど......」

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