まさかの「交流戦セ・リーグ優位説」。パに勝ち越せるこれだけの根拠
いよいよプロ野球「セ・パ交流戦」が開幕する。昨年は、パ・リーグが61勝44敗3分と圧倒し、10度目の勝ち越しを決めた。2010年には1位から6位をパ・リーグが独占し、セ・リーグが勝ち越したのは2009年の1度だけと、交流戦といえばすっかり「パ・リーグの独壇場」となっている。しかし、意外にも専門家の目から見ると今年は、「これまでのセ・リーグと違うぞ!」と思わせる好材料が揃っており、7年ぶりの勝ち越しの可能性も大いにあるのだという。はたして、本当にセ・リーグの復権はあるのか、解説者の山﨑武司氏、高橋尚成氏に2016年の交流戦を占ってもらった。
ここまで防御率0.56と抜群の安定感を見せている巨人・菅野智之
◎DeNAの投手力、広島の攻撃力はパ・リーグに通用する!?
昨シーズン、DeNAはセ・リーグ首位で交流戦に突入したが、引き分けをはさみ10連敗を喫するなど、結局3勝14敗1分と大失速し交流戦最下位。セ・リーグ負け越しの大きな要因となった。しかし、高橋氏は「今年のDeNAは面白い存在になる」と断言する。
「昨年はセ・リーグ首位だったとはいえ、投手陣に不安があり、それがモロに結果となって出てしまいました。今年はここまでセ・リーグ4位ですが、チーム防御率は12球団トップの3.06です。特に先発陣は試合を壊すことがまずないので、昨年のようなことはないと思います」
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