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まさかの「交流戦セ・リーグ優位説」。パに勝ち越せるこれだけの根拠 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「今がすごくいい状態なので楽しみだけど、昨年のDeNAのように交流戦で失速することもあります。ただ今のパ・リーグには、以前のダルビッシュ有や田中将大のように『これは打てない』というピッチャーがいないので、完全に抑えられるということはないと思います」(山﨑氏)

「パ・リーグの方が、ボールの速い投手が多いのは事実です。ただ、そんな投手を相手にしても、自分たちがやれることをしっかりできれば、今の破壊力が落ちることはないと思います。それにカープは若くて勢いのある選手が多く、そのなかでベテランがうまくかみ合っている。カープ打線はスピードもあるので、そこから相手を崩すこともできます」(高橋氏)

 交流戦に向け、広島の緒方孝市監督は次のように語っていた。

「セ・リーグでは左投手との対戦が多かったのですが、交流戦は右の先発投手との対戦が増えると予想しています。打線がここに来て少し落ちているので、ファームから起爆剤として状態のいい左打者を一軍に上げようと思っています」

 今年のセ・リーグのペナントを占う上でも、広島の戦いには大注目である。

◎投手の能力はセ・リーグのほうが上!?

 今年のセ・リーグは、特に投手力が充実している。なかでも、巨人のエース・菅野智之のピッチングは圧巻のひと言。ここまで10試合(81イニング)に登板し、自責点はわずか5。防御率0.56とすばらしい成績を残している。おそらく交流戦でも、パ・リーグの前に大きく立ちはだかるだろう。

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