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育成出身のDeNA砂田毅樹が見せる「ギラギラしたプロ意識」 (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kyodo News

 プロ1年目からファームで頭角を現すと、2年目の6月7日、早くも支配下選手登録をされることになる。そして、6月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初先発を飾ると、7月8日の広島戦(三次きんさいスタジアム)ではプロ初勝利をマークする。

 育成選手出身の10代の投手が勝利を挙げたのは史上初。そしてチームとしても、先発左腕に勝ち星がついたのはなんと1年11カ月ぶりだった。未曾有の先発左腕不足に悩まされるチームの危機を育成選手出身の砂田が救ったのだ。

 昨季、砂田は14試合に登板して3勝5敗、防御率3.20と、高卒2年目としては上々の成績を残した。そして迎えたシーズンオフ、じつに砂田らしい出来事があった。

 ベイスターズの若手投手は、大ベテランの三浦大輔に弟子入りする形で合同自主トレーニングをすることが多い。今年も山﨑康をはじめ、三嶋一輝、石田健大と若手有望株が三浦との合同自主トレに参加している。

 ドラフト6位入団ながらチームの大看板へとのし上がった三浦に、砂田は強い憧れを抱いている。だが、砂田はこの合同自主トレに参加しなかった。横須賀の練習場にこもり、ひとりでトレーニングする道を選んだのだ。

「今までは育成選手で、球団から与えられたメニューをやっていたんですが、このオフからやっと自分でメニューを作れるということになったので。自分の考えを一番大事にしたいので、自分ひとりでやるのがベストかなと思いました」

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