2016.02.12

かつての甲子園スター、阪神の北條史也は再び聖地で輝けるか?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 藤浪晋太郎、森友哉の超高校級バッテリーを擁して、大阪桐蔭高が甲子園春夏連覇を達成した2012年。その大阪桐蔭高と甲子園の決勝戦を戦ったのは、春夏連続で光星学院(現・八戸学院光星)高だった。光星学院高は前年の2011年夏も甲子園で準優勝しており、3季連続で甲子園準優勝。頂点に届かなかった悔しさはあるだろうが、これは史上初の快挙だった。

光星学院時代は強打の遊撃手として3大会連続の準優勝に貢献した北條史也

 当時の光星学院高の大看板だったのは、3番・田村龍弘、4番・北條史也の強力な主軸コンビ。特に北條は3年夏の甲子園で4本塁打を放ち、甲子園通算29打点は清原和博(PL学園高)に並ぶ史上最多記録だった。

 あれから3年以上の時間が流れたが、藤浪はすでに阪神で入団以来3年連続2ケタ勝利とスター街道をひた走り、1学年下の森も西武打線に欠かせない主力打者へと成長。そして田村も昨季はロッテの正捕手となり、12球団トップの盗塁阻止率(.429)をマークしている。

 一方で、阪神に入団した北條の近況はなかなか伝わってこない。それも仕方のないことなのかもしれない。何しろこの3年間、北條のポジションであるショートには、鳥谷敬が君臨していたからだ。

 1609試合連続出場、575試合連続フルイニング出場。遊撃手としてはNPBの歴史上、類を見ないタフな仕事をしている鳥谷。その牙城を崩すのは容易ではない。だが、守備面においては鳥谷にも年々、衰えの波が押し寄せてきている。次世代の阪神を担う存在として、北條の台頭を望む声は小さくない。