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【12球団分析・西武編】韓国球界ナンバーワン左腕の実力はいかに!? (3ページ目)

  • 石井祥一●文 text by Ishii Shoichi
  • photo by Getty Images

 打撃陣は本来の力を発揮すればソフトバンクをも上回る力を秘めている。昨季216安打でNPBのシーズン最多安打記録を更新した秋山翔吾を切り込み隊長に、栗山巧、浅村栄斗、中村剛也森友哉、エルネスト・メヒアと続く打線は破壊力十分。なかでも注目すべきは、一昨年に途中加入ながら中村とともに本塁打王に輝いたメヒア。

 昨春のキャンプに体重10キロ増で現れたメヒアは、シーズン序盤から打撃に苦しみ、勝負弱さを露呈。最終的に27本塁打を放ったが、打率は2割3分7厘と期待通りの結果を残すことはできなかった。

 昨年の二の舞は許さないとばかりに、このオフ、球団幹部は体調管理の徹底を義務づけ、メヒアに練習風景の動画を提出するよう求めた。12月下旬に撮影された動画をチェックした幹部は、「体型はしっかり維持されていた。とりあえず今のところは安心」と胸をなで下ろしたが、キャンプインまで残り2週間ほど。このまま何事もなく過ごしてくれることを祈っているに違いない。

 いずれにしてもレギュラー陣の実力は折り紙つき。控え選手層の薄さが課題ではあるが、投打の主力が額面通りの働きをすれば2008年以来、8年ぶりのリーグ優勝、日本一も夢ではないはずだ。

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