驚異の成長力。大阪偕星学園・姫野優也を指名する球団は? (2ページ目)
姫野自身も「せめて昨年の5カ月がなかったら、もう少し技術も上達していたのかなとは思います。でも、自分の責任なんで仕方ないですけど......。まだ全然、野球についても詳しくないんです」と苦笑いを浮かべた。
本来は投手として期待されていた選手であり、公式戦出場が認められた今春からはエース・光田悠哉に次ぐ存在として、140キロを超すストレートを投げ込んだ。ちなみに、この夏の大阪大会では13イニングを投げ、2失点、20奪三振の好投を見せた。
ただ、春以降は強肩・強打の外野手としての評価が"投手・姫野"を上回るようになった。春の大阪大会では打席によってムラが大きかったが、「飛ばすポイントがわかった」という夏の大会では24打数11安打、2本塁打と活躍し、チームの甲子園初出場に貢献。甲子園でも3回戦の九州国際大付戦で一発を放つなど、12打数4安打。さらにセンターの守備でも好返球、好捕を披露し、甲子園が終わったあとも複数の球団のスカウトがグラウンドに繰り返し足を運んでいる。
現役時代はダイエー(現・ソフトバンク)の入団テストを受け、あと一歩のところまで進み、最後は韓国プロ野球でプレーした経験を持つ山本監督も姫野について、「素材が違う」と力を込める。
「肩ひとつとっても、プロでもなかなかいないレベル。僕も現役時代、肩には自信がありましたが、それでも遠投で115メートルぐらい。でも姫野は130メートルぐらい投げますから。ちょっとレベルが違うんですよ」
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