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なぜ優勝争いできているのか? 阪神ナインの本音に迫る! (3ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

福留孝介

—— 今年はチームの中軸として活躍している。好調の理由は?

「今年は体の調子が良く、しっかりと走り込みができています。それによってコンディションが維持でき、体のキレもいい。技術的な部分は大きく変わっていないのですが、昨年のシーズン終盤ぐらいから、相手バッテリーと戦うことができるようになった。要は、これまでは自分のバッティングのことばかり気にしていたのですが、そこは気にせず、相手がどんな配球で来るのかを気にするようになりました。そうしたら結果が出るようになったんです」

—— (福留)孝介は、阪神では数少ない優勝経験者だが、今のチームに必要なことは?

「思い切りだけだと思います。特に、8月終盤から優勝を意識する戦いになってから、丁寧にいこうとしすぎて、プレーが小さくなっている印象があります。ひとつのミスが流れを変えてしまうということを肌で感じているのでしょう。でも、ミスをしたとしても命まで取られるわけではないので、もっと思い切ってプレーしてほしいですね」

—— 若い選手は、特にそんな感じがする?

「そうですね。阪神の若い選手はおとなしい子が多いです。だから、チャンスの時にたたみかける攻撃ができないし、連勝も続かない。お祭り騒ぎになるような雰囲気が生まれにくいですよね。ヤンチャな選手がいてもいいと思います」

 セ・リーグ優勝争いはいよいよ最終局面を迎えた。阪神は9月に入り3勝7敗1分と苦戦を強いられている。それでも残り9試合の結果次第ではまだまだ優勝も不可能ではない。はたして、10年ぶりの優勝を達成することができるのか。阪神ナインの意地に期待したい。

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