オリックス・カラバイヨの野球人生を変えたラミレスからの金言 (2ページ目)
2010年にオリックスでカラバイヨとともにプレイした下山真二バッティングコーチは、こう笑顔で話す。
「当時は今みたいに流暢じゃなかった。でも、すでにたくさんの日本語を覚えていたよ。それに関西弁も使っていた。僕は彼と同じ外野手だったけど、よく『負けへんぞ』って言っていた」
2011年にオリックスから戦力外通告を受け、2012年はアメリカの独立リーグでプレイしたが、2013年にBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスと契約し、再び日本にやって来た(※)。その年は、本塁打王と打点王の二冠に輝く活躍を見せる。そしてその翌年、カラバイヨは野球人生を変える運命的な出会いを果たすこととなる。
※BCリーグは北陸・北信越地方5県と関東地方2県、東北地方1県を活動地域とするプロ野球独立リーグで、信濃グランセローズ、富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズ、福井ミラクルエレファンツ、武蔵ヒートベアーズ、群馬ダイヤモンドペガサス、新潟アルビレックスBC、福島ホープスの8チームが参加している。
それが、打撃コーチ兼選手としてチームに入団したアレックス・ラミレスだ。ラミレスはヤクルト、巨人、DeNAで13年間プレイし、2013年に外国人選手として初めてNPB通算2000本安打を達成。実力もさることながら、その親しみやすいキャラクターから「史上最高の助っ人」との呼び声が高い名プレイヤーだ。
ラミレスとカラバイヨはともにクリーンアップを担い、プレイヤーとして切磋琢磨した。同時に、打撃コーチと打撃コーチ補佐という関係でもあり、カラバイヨはグラウンド内外でラミレスに教えを請うことになった。
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