目指すは2020年。侍ジャパン21Uが示した日本球界の未来 (3ページ目)
ヘッドコーチ兼打撃コーチを務めた小島啓民氏(※)は大会を終え、次のように語った。
※早稲田大から三菱重工長崎に進み、95年に選手兼監督となり、のちに専任監督として2000年まで指揮を執った。その後、日本代表のコーチを務め、2011年9月に開催されたIBFAワールドカップで日本代表に就任。今年開催されたアジア大会でも監督を務めた
「この経験をどう生かすか。それは選手だけでなく、我々コーチたちの引き継ぎも重要なのです。世代別に日本代表(侍ジャパン)を強くしていくなら、今大会に出場した選手を上の世代のチームに入れなくてはいけない。私はプロ・アマの間に入り、(日本代表で)監督やコーチをしてきましたが、たとえば豊田清投手コーチを将来、トップチームのコーチにして、この経験を伝えてほしいと思います」
現在、侍ジャパンはトップチーム、社会人、21U、大学、18U、15U、12U、女子と8つのカテゴリーに分かれている。それぞれのカテゴリーを強化するにあたり、積極的に国際大会に参加し、アウェーでの強さを身に付けなくてはいけないと小島氏は力説する。
「国際大会の開催がなければ親善試合を行ない、トップチームに限らず、若い世代も海外での試合を増やしていく必要があると思います」
今回の侍ジャパン21Uが経験したことは、2020年の東京五輪での金メダルに続いているのである。
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