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絶体絶命のピンチでも揺るがなかったドジャースの結束力 ロハスの同点弾と山本由伸の緊急登板 (2ページ目)

  • text by L.A Times

 この時点でチームは3対4まで追いついていた。ジャスティン・ロブレスキ、タイラー・グラスノー、エメ・シーハン、ブレイク・スネルの救援リレーが踏ん張ったおかげだ。また、8回にはマックス・マンシーがホームランを放ち、2点差を1点に縮めた。

 ネクストバッターズサークルに大谷翔平を置いて打席に立ったロハスの目的はただひとつ。

「ショウヘイのために塁に出ようとしていた。僕はホームランバッターじゃない。狙ってホームランを打ったわけじゃなかったんだ」

 実のところ、今季ロハスは右投手からまだ1本もホームランを打っていなかった。しかし、この打席は最高の内容になった。ブルージェイズのクローザー、ジェフ・ホフマンに対してファウルで粘ってフルカウントに持ち込み、甘く入ったスライダーを捉えた。

「内角低めの得意なコースだったよ」と、今季わずか7本塁打のロハスは振り返る。

「第8号」の打球はブルージェイズのブルペンを越えてレフトスタンドに飛び込んだ。9回1アウトからの奇跡の同点弾に、ロジャース・センターが静まり返った。

「試合の神様は、努力する者を称える。今日は彼を称えたんだ」

 ロバーツは、ロハスについてこう語った。36歳のロハスは今オフFAになり、来年末の引退を検討しているが、控えに回っても声を出し、チームの精神的支柱であり続けてきた。フレディ・フリーマンも続く。

「まったくもって信じられない。僕らを救った一打だよ」

【想定外だった切り札投入】

 生き返ったドジャースは、まもなく次の決断を迫られた。

 9回裏、スネルが1アウトからヒットと四球を与える。

 ここでロバーツは、当初考えてもいなかった手を打った。第6戦に登板した山本は、最終戦で使うつもりのなかった唯一の投手だった。しかし山本の思惑は違った。「必要なら投げられる」と首脳陣に申し出たのだ。

 ロバーツは、山本を起用するのは緊急事態だけにしておこうと考えた。だが、サヨナラのランナーが二塁にいるのは、まさにその緊急事態だ。

「大舞台を求める選手はいるものだ。ヨシ(山本由伸)を心の底から信頼している」

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