指揮官もチームメイトもロサンゼルス市民も驚愕した大谷翔平の1試合3本塁打&10奪三振 「ポストシーズン史上最高のパフォーマンスだ」 (2ページ目)
ワールドシリーズよ、今年も「ショータイム」を繰り広げる用意はいいか。大谷とドジャースは、今年も頂点を決める舞台へ舞い戻る。史上最高の選手が、ポストシーズンの1試合としては間違いなく史上最高のプレーを見せ、チームをスイープ(4連勝)でのナ・リーグ優勝に導いた状態で、だ。
【リーグチャンピオンシップMVP】
「おそらくポストシーズン史上最高のパフォーマンスだ」
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はそう語った。
試合結果は5対1だったが、実質的には1対0になった時点で勝負ありだった。大谷は1回、3連続三振を奪ってドジャー・スタジアムを沸かせ、ミルウォーキー・ブリュワーズの攻撃を10分足らずで終わらせると、直後に先頭打者ホームランをお見舞いする。
どこまでも飛んでいくかのような、歴史に永遠に刻まれるホームランだった。投手が先頭打者本塁打をマークするのはMLB史上初。伝説の名選手ベーブ・ルースも成し遂げていない快挙だった。
超人・大谷は4回にも同じ離れ業(本塁打)を披露すると、7回には3発目を叩き込み、チームを2年連続のワールドシリーズへ導いた。ドジャースが同シリーズに進出するのはここ9年で5回目。歴史に残る王朝としての地位を確固たるものにしている。
シリーズMVPを獲得した大谷は、リーグ優勝のセレモニーで「本当に全員で勝ち切ったものだと思うので、みなさん今日はおいしいお酒を飲んでください」とコメントした。
大いに飲ませてもらおう。それくらいの偉業だ。
ドジャースはこのあと、1999年と2000年のニューヨーク・ヤンキース以来となる2年連続世界一を目指す。
10月24日に開幕するワールドシリーズでは、シアトル・マリナーズかトロント・ブルージェイズと対戦するが、今のドジャースには過去のどんな強豪にもなかった武器がある。
さあ、みなさんご唱和あれ。Ohhhhhtani!
「(ピッチングもバッティングも)どちらも最高の気分」という大谷の言葉も、プレーに比べればずいぶん控えめに思える。
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