ヒロド歩美がMLB現地取材で体感した日本人選手へのえげつない注目度 子どもたちの大谷翔平人気を実感 (4ページ目)
【"俺にもできるかも"で広がるメジャー挑戦】
大谷選手らの活躍は、ほかの日本人選手にも大きな影響を与えているように感じます。昨年の取材で、岩手県出身の菊池雄星投手(ロサンゼルス・エンゼルス)は、「大事なことは"俺もできるかも"と思うこと。岩手で大谷翔平選手や佐々木朗希選手、佐々木麟太郎選手など、どんどんいい連鎖が出てきているのは、"あの人ができるなら俺もできる"というマインドになるから。岩手に特別な魔法はないです」と語っていました。
身近な選手が活躍することで、子どもたちに夢と希望を与え、野球人口の増加にもつながるといいなと思っています。
近年は、高校卒業後にアメリカの大学へ野球留学する選手や、直接メジャー球団に挑戦する有望選手が増えていますよね。森井翔太郎選手は、桐朋高卒業後、オークランド・アスレチックスとマイナー契約しました。
森井選手は、「すぐにメジャー昇格を目指すというよりは、まずは大学に行ったつもりで3、4年は環境に慣れ、英語や文化、食事になじんでいきたい」と、冷静に自身のキャリアを見つめていました。焦らず一歩ずつ着実に力をつけていく、そんな彼の姿勢に心を打たれました。
また、西田陸浮選手は、東北高卒業後にアメリカに渡り、経営学を学ぶために専門学校、そして4年制大学へと進学。大学で野球を続け、シカゴ・ホワイトソックス傘下のマイナー契約を勝ち獲った異色の経歴の持ち主です。
西田選手は、日本からアメリカに留学する学生をサポートする会社も経営していて、まさに「二刀流」。チームメイトからも愛される明るい性格で、すでにチームに溶け込んでいるとのこと。GMも、「メジャー昇格も近い」と太鼓判を押していました。
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