カープ戦力外→マーリンズとマイナー契約 中村来生は「2%」の狭き門をくぐり抜けメジャー昇格を目指す (5ページ目)
その意味で、5月20日の会見では心強い言葉が聞かれた。
「アメリカでやる野球が新しい体験だったので、とにかく楽しかったです。野球を楽しくやるのが、うまくなるための一番近道だとあらためてアメリカで思ったので、日本でやるよりアメリカでやってみたい気持ちが今は一番強いです」
日本で育成選手としてひと区切りをつけ、アジアンブリーズで野球の原点に立ち返った。さらに異なる環境のドミニカに渡り、自身の可能性をどう膨らませていくのだろうか。
まだ無名投手の中村来生は、大きな夢を追って新たな一歩を踏み出す。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
フォトギャラリーを見る
5 / 5