山本由伸と今永昇太がメジャー新人王争いトップ2? 松井裕樹と三つ巴の可能性も (2ページ目)
【ア・リーグの上沢直之も新人王レースに参戦?】
2001年の新人王は、ふたりとも間違いなく殿堂入りする。イチローの有資格1年目は来年度、アルバート・プホルスは2028年度だ。2018年の新人王の大谷とロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)も今のところ、そうなる可能性はありそう。昨年、ふたりは揃ってMVPを受賞した。
また、新人王投票2位の日本人選手は3人。2003年のア・リーグはアンヘル・ベローアが新人王で2位は松井秀喜(当時ニューヨーク・ヤンキース)。翌年のア・リーグはボビー・クロスビー(当時アスレチックス)に高津臣吾(当時シカゴ・ホワイトソックス)が次ぎ、昨年のナ・リーグはコービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)と千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)がトップ2に並んだ。
受賞した4人と2位の3人を含め、新人王投票で票を得た日本人選手は22人を数え、同年・同リーグで複数が得票した年度も2度ある。2004年のナ・リーグでは大塚晶則(当時サンディエゴ・パドレス)が3位、松井稼頭央(当時メッツ)は6位タイ。2007年のア・リーグではボストン・レッドソックスからメジャーデビューしたふたり、松坂大輔と岡島秀樹が4位と6位に位置した。
2004年に得票した日本人選手は両リーグ合わせて3人だったが、今年はそれを上回るかもしれない。ア・リーグには上沢直之(29歳/北海道日本ハムファイターズ→タンパベイ・レイズ)がいるため、新人王投票で山本、今永、松井、上沢が揃って票を得ると、2004年の人数を超える。
上沢はマイナーリーグ契約ながら、開幕あるいはシーズン序盤から先発ローテーションに入れば新人王レースに「参戦」してもおかしくはない。マイナーリーグにはほかの日本人選手もいるが、いずれもメジャーデビューは来年以降だろう。
ちなみに、2004年にメジャーデビューした日本人選手は4人で、2007年と2008年は5人。もちろん、投票で票を得られるかどうか、新人王を受賞できるかどうかは、ほかのルーキーのパフォーマンスとスタッツにも左右される。
2 / 4