山本由伸と今永昇太がメジャー新人王争いトップ2? 松井裕樹と三つ巴の可能性も (3ページ目)
【山本由伸や今永昇太と新人王を争うライバルは?】
たとえば昨年の千賀は、リーグ2位の防御率2.98を記録しながら1位票はゼロで、票を持つ記者30人全員がキャロルを1位とした。千賀は30人中22人から2位票を得ているので、キャロルがいなければ新人王を受賞していた可能性は高い。キャロルは打率.285、出塁率.362、OPS.868で、ホームラン25本と三塁打10本と二塁打30本を打ち、54盗塁を決めた。
日本人選手をのぞいて今年のナ・リーグ新人王候補を3人挙げるなら、サンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフ(25歳/李政厚)、ミルウォーキー・ブルワーズのジャクソン・チョーリオ(19歳)、シンシナティ・レッズのノエルビ・マルテ(22歳)だろうか。
イは韓国のキウム・ヒーローズからポスティングシステムを利用し、ジャイアンツへ移籍した。契約は6年1億1300万ドル(約166億円)。「1番・センター」として期待される。イの義弟で韓国通算139セーブのコ・ウソク(高佑錫)はLGツインズからパドレスへ移った。こちらは2年450万ドル(約6億6000万円)の契約で、スアレスや松井の前に投げると思われる。新人王を受賞した韓国人選手はまだ誰もおらず、2位も皆無だ。
イと同じくセンターを守るチョーリオは昨年12月、メジャーデビュー前では史上最長となる8年8200万ドル(約120億円)の延長契約を手にした。球団オプションと出来高を含めると最高で10年1億4250万ドル(約209億円)に達し、年齢は3月に20歳の誕生日を迎える。
昨年8月にメジャーデビューしたマルテは、まずチーム内の競争を勝ち抜くことが必要になりそうだ。レッズには内野手が多く、三塁を守れる選手も少なくない。
一方、ア・リーグの新人王候補には、ボルチモア・オリオールズのジャクソン・ホリデイ(20歳)、テキサス・レンジャーズのエバン・カーター(21歳)とワイアット・ラングフォード(22歳)、エンゼルスのノーラン・シャヌエル(21歳)などがいる。
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