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大谷翔平がホームラン王へ正念場 2021年シーズン以上の四球、疲労蓄積を乗り越えられるか (3ページ目)

  • 井本佳孝 取材・文 text by Imoto Yoshitaka
  • photo by USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 それでも、終盤戦にかけてプラスの材料もある。左有鈎骨の骨折で7月5日に手術を受け、戦線を離脱していたトラウトが順調にリハビリを行なっている。早い段階で"盟友"の復帰があれば、大谷にとっては攻撃面に関する負担が減ると共に、執拗な四球攻めが減ることも十分に考えられる。

 また、トレード期間の終了間際に、コロラド・ロッキーズからランドル・グリチャックとC.J.クロンの2人を緊急補強。前者はトロント・ブルージェイズ時代の2019年に31本塁打、後者もタンパベイ・レイズに在籍した2018年に30本塁打を記録しており、パンチ力を見込まれての加入となった。グリチャックは外野の一角、コロンは一塁手としてここまでは起用されているが、プレーオフ進出の起爆剤としてはもちろん、大谷へのマークを分散させる意味でもこの2人にかかる期待は少なくない。

 エンゼルスのプレーオフ進出と、本塁打王のタイトル獲得へ。ここ数年の大谷は後半戦に数字が落ちるデータが残っているが、毎年のように投打で進化した姿を見せてきただけに、これまでの経験を活かしてタイトル争いをリードし続ける可能性は十分にある。日本人初の本塁打王に向けて、勝負は終盤戦へと突入する。

【写真】日本人初のMLBホームラン王へ 大谷翔平フォトギャラリー SHOW TIME!

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