大谷翔平がオールスターで証明したレジェンドスターっぷり 目下の注目は8月1日のトレード期限か (3ページ目)
ただ、大谷と並ぶスーパースターのマイク・トラウトが、左手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で7月4日に戦線離脱。それと足並みを揃えるように、6月28日以降のエンゼルスは10戦9敗と停滞した。
最大で8もあった貯金をすべて食いつぶし、借金1を背負うことになったこの急降下が、オールスター以降も続いたらどうか? それでもトレードの可能性が低いとしても、上位進出が厳しい状況に、大谷本人が痺れを切らしたとすれば......。
「(プレーオフへの思いは)年々強くはなっていますね。負ければ悔しいし、行けなかったら悔しいというのはその通り。優勝したいと思うのは自然かなと思います」(7月10日のメディアセッションにて)
今やMLBの顔となった大谷が、今春のWBC同様、メジャーのポストシーズンでも躍動する姿をベースボールファンは心待ちにしている。それゆえに、現実的に優勝争いが難しいチームに所属している今、大谷とエンゼルスの動向にこれまで以上の関心が注がれる。
「Come to Seattle!」。オールスターで鳴り響いた前代未聞の大コールは、本格的な"大谷争奪戦"の開始を告げるサイレンだったのだろう。答えが出るのは半年後か、あるいは2週間後か。球宴の終わりと共に、史上最大級のリクルートバトルが始まろうとしている。
著者プロフィール
杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう
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