大谷翔平がオールスターで証明したレジェンドスターっぷり 目下の注目は8月1日のトレード期限か

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 オールスターに初出場した2年前は、大谷のことを繰り返し聞かれ、うんざりした顔をする選手も少なくなかった。それも当然のリアクションだが、今年は違った。

 他の競技、例えばボクシングの選手や関係者に取材をする際に、6階級を制したマニー・パッキャオ(フィリピン)についてどう思うか、と尋ねるのはおかしいことではない。NBAでは、"THE CHOSEN ONE(選ばれし者)"と称されるレブロン・ジェームズ(レイカーズ)の話題が出ることは当たり前のことだ。現在の大谷は、そういったレジェンドのレベルにまで到達したということだろう。

「あまりにも期待度が大きすぎて、『それに応えるのは不可能だ』とみんなが思っていたのに、実際にはその期待を超えてしまった。大谷はレブロンのようだね。レブロンも高校の時から『史上最高クラスの選手になる』と騒がれて、その期待を超えて見せた。大谷も同じことを成し遂げたのだから、とてもクールなことだよ」

 大谷ファンを自称するブレント・ルーカー(アスレチックス)のそんな言葉通り、米スポーツ界で「最大のビッグネーム」とも言っていいレブロンと大谷を同列に並べることは、もはや"クレイジー"なことではない。それほどの選手だからこそ、今後の去就問題に全米の視線が集まるのも必然だ。

【チームの下降が続けば......】

 まずはこの数週間で、大谷のトレードがあるかどうかが最大の注目点になる。

 今年のトレード期限は8月1日。オールスター前の時点でエンゼルスはワイルドカードまで5ゲーム差のところにつけており、通常であれば"看板スター"の放出は考えられない。オーナーのアルトゥロ・モレノ氏がスター選手への執着心が強い人物であることも考えると、それはなおさらだ。

「まだまだチームはいい位置にいる。(前半戦の)最後のほうはちょっと連敗が続きましたけど、そこまでは比較的にいい戦いができていたかなと思います。オールスターはオールスターで集中して、後半戦が始まったらそこはそこで集中したいなと思います」

 7月10日のメディアセッションの際には、大谷自身もエンゼルスの一員としてプレーオフ争いに全力を注ぐ意欲を見せていた。

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