藤浪晋太郎との契約はアスレチックスの「時間稼ぎ」と現地記者。MLB挑戦を歓迎も「もう1年阪神で頑張ってもよかった」 (4ページ目)

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Kyodo News

 また、移籍情報サイト『MLBトレードルーマーズ』によれば、アスレチックスは今年のシーズンの開幕からしばらく、先発ローテーションを6人制にする可能性があるようだ。そうなれば、日本で6人制ローテに慣れ親しんでいる藤浪にとってプラスになるだろう。ヒル記者は、「藤浪がシーズンを通して先発を続けるためには、120イニング以上、防御率4.00前後が求められる」と指摘する。

 いずれにしても、藤浪はチームにとって究極の"ワイルドカード"になりそうだ。

「藤浪は、アスレチックスの投手陣の頂点に立てる可能性もあるし、見事に失敗する可能性もある。でも、私は今回のMLB移籍を歓迎しています。藤浪は間違いなく、アスレチックスが勝つために必要な選手です」

 藤浪は、現地メディアからも「ハイリスク・ハイリターン」という声が上がり、MLBで成功するか否かは「まったく予測できない」とされている。しかし、だからこそ今季の藤浪には面白みがある。ついに始まる藤浪のMLB挑戦から、ますます目が離せなくなりそうだ。

(吉田正尚には「大型契約も納得」、千賀滉大は「B評価」。各球団の専門メディアの評価は正反対>>)

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