大谷翔平はMVP受賞ならずも話題は尽きず。契約延長やトレードの可能性、WBC出場へのホンネを現地記者3人に聞いた (3ページ目)

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Getty Images

「(エンゼルスが)トレードに対してオープンであることが、両者にとってベストかもしれませんね。エンゼルスは今季、大谷を擁しても上位に行けませんでした。それは他の選手層が十分ではなかったからです。彼をトレードすれば、チームの選手層はよりいいものに早変わりしますし、来季の大谷にはプレーオフ進出のチャンスが与えられます。とはいえ、エンゼルスが彼をトレードしたくないという理由も理解はできますけどね」(ブラム記者)

 このように、現地記者たちは「仮に大谷のトレードが実現してもそれはやむを得ない」という考えを示した。

 エンゼルスは11月15日、ロサンゼルス・ドジャースからFAとなった今季15勝の左腕タイラー・アンダーソンと3年総額3900万ドル(約54億円)で契約するなど補強に動いている。これは、大谷を残すための補強か、彼が去ってもチームが勝てるようにするための補強なのか。その意図はまだわかっていない。

 前述のGMの発言によれば、今オフのトレードの可能性は一旦はなくなったようだが、来季中に実現する可能性は残っている。そのため、今後の動きを含めて「どのタイミングで?」ということに記者たちも興味津々の様子だ。

 そして、最後は大谷の「WBC出場意思の表明」についてだ。11月17日、大谷は自身のインスタグラムで、「WBCの出場に関しましては栗山監督に出場する意思がある旨を伝えさせていただきました」と発表。現地記者たちも大谷が日本代表としてWBCに参加することに高い関心を寄せているようだ。

「個人的には、日本代表の一員として大谷の投球を見たいと思っていました。WBCは、国を代表する有名な選手が見られるので、開幕が近づくにつれて(大谷の出場も含めて)楽しみが大きくなってきました」 (シスネロス記者)

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