メジャー開幕延期で得する人損する人。最も恩恵を受ける日本人選手は?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 新型コロナウイルスの感染拡大により、メジャーリーグは3月26日(日本時間3月27日)の開幕予定を最短2週間ほど延期したあと、米疾病対策センター(CDC)の自粛要請により開幕をさらに伸ばすと発表しました。これにより、今季のメジャー開幕は早くとも5月中旬以降と予想されています。

二刀流復活に向けてトレーニングに励む大谷翔平二刀流復活に向けてトレーニングに励む大谷翔平 それは、日本人選手にどのような影響を及ぼすのでしょうか? まず、開幕延期によって一番気になるのは、先発投手陣のコンディション調整です。

 メジャーの監督やコーチの話によると、休ませたリリーフ投手の球速を上げるためにピーキングを再調整するのは、さほど時間がかからないと語っています。また、試合から離れていたバッターも少しの調整期間があれば、すぐにバッティング感覚を取り戻せると言います。

 ただ、それに比べて先発投手は、肩を作り直すのに数週間かかります。オープン戦で何試合か登板し、徐々に球数を増やして60球ほど投げ込んだあと、ようやく本来のピッチングができるようになるのです。

1 / 8

著者プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る