メジャー開幕延期で得する人損する人。最も恩恵を受ける日本人選手は? (3ページ目)
また、労使協定で定められている最大20連戦という規定も、今年は特例としてそれ以上の日程が認められるのではないでしょうか。そうなると、中4日での先発登板も多くなると思われます。
かつてメジャーに行った日本人投手は、中4日の登板に苦しんだ時代がありました。日本では中5日での登板がスタンダードだったからです。
しかし、今では状況が変わりつつあります。シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手は中5日の通算防御率4.01に対し、中4日だと3.37。田中投手は中5日でも中4日でも、通算防御率は同じ3.78です。
また昨年、前田投手はロサンゼルス・ドジャースで中5日の防御率4.19に対し、中4日では2.32。シアトル・マリナーズの菊池雄星投手も、中5日より中4日のほうが好成績でした。
それら投手のなかでも開幕延期で最も恩恵を受けそうなのは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手ではないでしょうか。
当初は3月26日の開幕を指名打者として迎え、5月中旬に投手復帰が見込まれていました。それが5月中旬以降に開幕がずれ込むことにより、シーズンの最初から二刀流が可能となるからです。
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