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エンゼルスOBの高橋尚成
「大谷入団でWシリーズ制覇も夢じゃない」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 打つ方では、メジャーの投手特有の動く球に対応しなくてはいけません。最初は戸惑う部分はあると思いますが、大谷選手の能力を考えれば、多く打席に立つことで解決できるはずです。

 エンゼルスの本拠地はホームランの出にくい球場として有名で、しかもライトのフェンスが高いため、左打者にとっては厳しい条件が揃っています。でも、大谷選手は逆方向にも大きい打球を打てますし、メジャーの投手に慣れてくれば、自ずと結果はついてくるでしょう。

 もちろん、すべてが日本と同じように......とはいかないと思いますが、あまり神経質にならず、「なるようになる」というぐらいの気持ちでプレーしてほしいですね。

 それにマイク・ソーシア監督は、2000年からエンゼルスの指揮を執っていることでもわかるように"超ベテラン監督"で、経験も知識も豊富。私もソーシア監督のもとでプレーした経験がありますが、チームにとって最善の策を選択するという印象があります。捕手出身らしくディフェンスを中心とした細かい野球をしますが、大胆さも兼ね備えている。柔軟な考えを持った監督ですので、大谷選手にとっては心強い存在になると思います。

 エンゼルスはここ3年間、地区優勝から遠ざかっていますが、マイク・トラウトやアルバート・プホルスといったメジャーを代表する選手もおり、間違いなく優勝を狙えるチームです。そこに大谷選手が加わったことで、戦力はさらに厚みを増しました。2014年以来の地区優勝はおろか、2002年以来となるワールドシリーズ制覇も夢ではありません。

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