青木宣親は「負け組」じゃない!メジャーリーグ夏のトレード総決算 (2ページ目)
この夏、なぜヤンキースは先発投手をふたりも獲得したのか。それは、先発陣が苦しい台所事情にあるからです。まずはオールスター直後、先発3番手のマイケル・ピネダが右ひじのじん帯部分断裂と診断され、まさかの今シーズン絶望となってしまいました。
本来ならピネダの穴は、若手選手の起用で埋めたいところでしょう。しかしながら、23歳のルイス・セベリーノと今年デビューした24歳のジョーダン・モンゴメリーはともに先発経験が浅く、これまで長いイニングを投げていないので、故障を防ぐために投球回数の制限を設けられているのです。
しかも8月に入り、ベテランのCC・サバシアとエースの田中将大投手が揃って故障者リスト入りしてしまいました。そんな緊急事態となってしまっただけに、新戦力グレイとガルシアの存在はまさにチームにとって渡りに船。ア・リーグ東地区で首位を走るボストン・レッドソックスを追いかけるヤンキースにとって、この補強は大成功だったと言えるでしょう。
他にもヤンキースは、チームの弱点をカバーし得る補強に成功しています。7月18日にはシカゴ・ホワイトソックスからリリーフ投手のデビッド・ロバートソンとトミー・ケインリー、そして三塁手のトッド・フレイジャーの計3人を一気に手に入れました。
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